膝関節内側の痛み
ランニング中や階段を上っているときに、膝の内側からやや下にかけて痛みを感じたら鵞足炎(がそくえん)の可能性があります。
鵞足炎はサッカーやランニング、水泳などスポーツでの使いすぎが原因と言われていますが、正確には悪い使い方による使いすぎや膝のゆがみが原因と言う方が正しいかもしれません。
また、スポーツをしていなくても
■つい足を組んでしまう
■内股になりやすい
といったクセがある方にも鵞足炎は起きやすいです!
鵞足炎を起こしやすい人によく見られる膝のゆがみというのが、膝から下が外側にねじれる下腿外旋という状態。
ここからは膝周りの構造から鵞足炎が起きる原因を探るとともに、鵞足炎を起こしやすい膝下のねじれについて解説していきます。
膝の内側には太ももの前・内・後ろを通る細く長い3つの筋肉が腱となってまとまってついており、この付着部を鵞足部(がそくぶ)と呼びます。鵞足炎とは鵞足部に炎症や痛みが出る症状のこと。ちなみに、ガチョウの足は、指が3本あり、指と指の間は水かきでつながれている。鵞足は、半腱様筋腱・薄筋腱・縫工筋腱が集合した部分をいう。その形がガチョウの足に似ているところから名付けられたそうです( ^)o(^ )
鵞足部では膝の曲げ伸ばし時やひねったときに腱同士や腱と骨が擦れ合うため炎症を起こしやすいと言われています。
もし、ここで膝から下(下腿)が外にねじれている(外旋)と余計に鵞足部が引っ張られますよね。
これが下腿外旋の方に鵞足炎が多い理由です。
ランニング時の動作で同じ動作を繰り返し行う競技では一つの部位にかかる負担は大きく骨が正しい位置関係(アライメント)を保っていないと鵞足炎などのケガを起こしやすくなります。
膝が中に入りやすい人は要注意
身体の特徴で言うとスクワットなどのかがむ姿勢の際につま先が外を向いて、膝が中に入ってしまう(knee-in toe-out)方は鵞足炎を起こしやすい傾向にあります。
特に女性は男性に比べ骨盤が広いため膝が中に入りやすく、膝の内側にストレスを感じやすいかもしれません。
●見かけ上、ガニ股で歩いているように見える
●立ち姿勢がO脚で内股
というクセがある方は気をつけてください。
鵞足炎の改善にむけて
鵞足炎解消のために大切なポイントは、下腿外旋を修正すること。そのために膝下を内側にねじるような下腿内旋誘導のトレーニングが有効です。
このトレーニングは通常の筋トレのようにまっすぐ上げ下げするわけではないので、非常に意識がしづらいです。しかも膝が伸びている状態ではできない動きで、膝を曲げていないとこの動きはできません。
これはただ単に普段意識することのない動きだからできないというだけでなく、下腿外旋を助長している股関節の歪み、太ももの裏側の硬さ、足首周りの可動域の問題も影響しています。
これらの問題をするために、輝整骨院ではでは手技や細かいトレーニングを行って少しずつ意識をしやすい方向に動かしていきます。
癒着がはがれてくると、あなたも足が軽くなり動かしやすくなったことを実感するはず。このあと施術スタッフがサポートしながら正しい動きを覚えていけば、徐々に一人でのエクササイズがスムーズにできるようになります。
最終的に歩いている姿勢や、階段の上り下り時の足のつき方を練習して、鵞足部にかかっていた負担を減らしましょう。
鵞足炎になったときこそ自分の身体を変えるチャンスです!
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